東北陸マイラー

旅行・陸マイラー活動を紹介

仙台空港利用マイラーが貯めるべきマイレージはANA?JAL?

陸マイラーと言えばANAマイルを貯めることが一般的でしたが、最近はポイントサイト「モッピー」からJALマイルへの交換レートの大幅アップによりJALマイルが貯めやすい環境になりました。仙台空港利用者にとって、どちらのマイレージが使いやすいのか特典航空券の利用条件など踏まえて考えてみました。

 

《目次》

 

ポイントサイトからマイルへの交換ルート

 

まずはANAマイル、JALマイルそれぞれの交換ルートを確認します。

ANAマイルはポイントサイトから最終的に「ソラチカカード」のメトロポイントに集約されます。そこからANAマイルへ交換するのが最も効率的なルートです。このルートでは、10,000円相当分のポイントが9,000ANAマイルとなり、90%の交換レートとなります。詳しくはこちらの記事をご覧ください。

 

www.springpapa.com

 

次にJALマイルですが、ポイントサイト「モッピー」のキャンペーンが登場する前は50%の交換レートでした。ANAと比べると極端に効率が悪く、陸マイラーはANAマイルを貯めるのが一般的でしたが、「モッピー」のキャンペーンで最大87.5%の交換レートが誕生しました。12,000円相当のポイントと交換することや、広告利用が条件にはなりますが、50%と比べると大幅アップです。私もこのキャンペーンに便乗することができました。詳しくはこちらの記事をご覧ください。

 

www.springpapa.com

 〈広告〉

 

 

仙台空港就航路線

 

民営化の効果もあって新規就航路線が増えています。先日もフジドリームエアラインが出雲線を開設するというニュースがありました。

 

f:id:springpapa:20171223173111j:plain

 

現在の仙台空港就航路線の国内線は次の10路線です。

新千歳・成田・中部・小松・伊丹・関西・神戸・広島・福岡・那覇

関西はピーチ、神戸はスカイマークが就航しています。

ANAは関西、神戸を除く7路線に就航しています。主要な都市をほぼカバーしていますし、東北で唯一成田線の就航があります。

 

 

f:id:springpapa:20171223165633j:plain

 

JALは経営破綻後、不採算路線から撤退しました。この影響が仙台空港にもあり、現在の就航路線は国内線の新千歳・伊丹・福岡の3路線のみです。

 

f:id:springpapa:20171223165200j:plain

 

次に国際線ですが、以下の5路線です。

ソウル・グアム・台北・上海・北京

台北のみLCCの就航もありますが、ソウルはアシアナ航空、グアムはユナイテッド航空、台北はエバー航空、上海・北京は中国国際航空が就航しています。これらのキャリアは全てANAと同じ航空連合スターアライアンスに所属しています。よって、ANAマイルを使って特典航空券を発券することができます。以前グアム行きの特典航空券を発券したことを記事にしました。

 

www.springpapa.com

 

就航路線については、国際線、国内線ともANAマイルが圧倒的に利便性が高いことになります。

 〈広告〉

 

 

国際線特典航空券

 

仙台空港から海外へ出発することもできますが、国際線のほとんどがデイリー運航ではありません。場合によっては、日程が合わず国内線で乗り継いで成田、関西などから出発・到着することも考えられます。

日本の国際線発着が一番多い空港は間違いなく成田空港です。仙台空港からはANAが2往復/日運行しており、世界中どこへでも接続できます。ANAの国際線特典航空券は国内線を追加マイル無しで往路と復路それぞれ2区間含めることができるので、仙台-成田線はANAマイルの価値を相当高めています。

また、最近は羽田空港の国際線就航路線が増加しています。成田まで国内線で移動して、電車やバスで羽田空港へ向かうこともできますが、2区間まで含めることができるので、仙台-伊丹-羽田、羽田-札幌-仙台といったルートの航空券を発券することができます。

 

f:id:springpapa:20171223171525j:plain

 

さらに嬉しいことにスターアライアンス航空会社の特典航空券でも同じ乗継規定が適用されるので、国内線を乗り継いで福岡、札幌などから海外へ出発することも可能です。

 

f:id:springpapa:20171223172332j:plain

 

一方JALの国際線特典航空券ですが、追加マイル無しで含められる国内線は1区間となっています。仙台-成田/羽田線の就航が無いので、乗り継ぎの選択肢としては伊丹のみです。伊丹まで移動して、電車やバスで関西空港まで移動することになり利便性が良くありません。行き先についてもJAL国際線が就航しているバンコク・台北・上海・LA・ホノルルに限られます。

 

f:id:springpapa:20171223171057j:plain

 

JALはワンワールドという航空連合に所属しており、ワンワールド所属の航空会社の特典航空券も発券することができます。

 

f:id:springpapa:20171223172559j:plain

 

キャッセイパシフィック航空など新千歳空港など地方空港へも就航しており、国内線を1区間乗り継げば解決しそうですが、ワンワールド航空会社の特典航空券には国内線区間の追加ができません。

 

仙台空港利用者にとって国際線への乗継については、ANAマイルの方が利便性が高いと言えます。

どうしても羽田乗継で出発したい場合は隣県の山形空港を利用する方法もあります。JALが2往復/日運行しています。山形空港を利用可能な方にとって、山形-羽田線はJALマイルの価値を相当上げていることになります。以前山形空港を見学したことを記事にしました。駐車場料金が無料など地方空港ならではのサービスもあります。

 

www.springpapa.com

 〈広告〉

 

 

ブラックアウト期間の設定

 

ブラックアウト期間とはGWなど繁盛期の予約できない期間です。

ANA国内線の規定では年末年始・GW・お盆期間の東京・名古屋・大阪発着路線が対象になっています。仙台は対象になっていませんが、こ期間は名古屋・大阪便の予約ができません。

 

f:id:springpapa:20171223173855j:plain

 

ANA国際線の規定では年始のホノルル便のみ設定されています。

 

f:id:springpapa:20171223174312j:plain

 

スターアライアンス便の特典航空券にはブラックアウト期間の設定はありません。

 

次にJALの規定ですが、国内線・国際線・ワンワールドの特典航空券含めすべてブラックアウト期間はありません。

 

上級会員SFCとJGCの取得

 

航空会社には上級会員制度があります。 鉄道会社にはない航空会社独特のものです。上級会員になると空席待ちが優先されたり、出発前に専用ラウンジで寛ぐことができます。

ANAの上級会員を生涯維持できるSFC(スーパー・フライヤーズ・カード)というものがあります。上級会員の特典など詳しくはこちらの記事をご覧ください。

 

www.springpapa.com

 

私も上級会員になるべく2018年はSFC修行をする予定です。

 

www.springpapa.com

 

SFCを取得するには50,000PP(プレミアムポイント)が必要で概ね50万円の費用が必要と言われていますが、仙台空港をベースに考えれば60万円程度の費用が必要です。

 

JALにも同様のJGC(JAL・グローバル・クラブ)というものがあります。内容はSFCとほぼ同様なので説明は省略しますが、取得するには50,000FOP(フライオンポイント)または50回搭乗/年が必要です。仙台空港発着のJAL路線に長距離路線が無いので、費用については、フライオンポイントで取得を考えた場合70万円程度は必要です。しかし、「50回搭乗/年」の条件で取得する場合はかなり費用を抑えることが可能です。

下の画像は2月の土曜日のJALの仙台-新千歳の検索結果です。全てウルトラ先得の7,700円です。

 

f:id:springpapa:20171223201015j:plain

 

1日3往復(6搭乗)することが可能ですので、修行日数は9日、7,700×50=385,000円の費用で修行完了することができます。もちろん年から年中7,700円の訳ではないですが、JALの場合は50万円以下で上級会員になることは十分可能です。

 

仙台空港をベースにして上級会員資格を取得するための日数・費用を考えた場合はJALが有利と言えるでしょう。

 〈広告〉

 

貯めるべきマイレージはANA

 

仙台空港をベースとしてマイレージの利便性を考えましたが、総合的にはANAが有利と言えます。陸マイラーの初心者が貯めやすいのも間違いなくANAマイルです。

しかし、JALにしかない有利な特徴もあります。国際線特典航空券の片道発券や特典航空券の取りやすさもJALが有利と言われています。

これから陸マイラーになる東北の皆様、まずはANAマイルを貯めることに専念して、余裕が出てきたらJALに手を出すというのが効率良いと思います。良かったら当ブログをご覧ください。